日記
ピアノ演奏時の正しい姿勢は?足台の選び方も解説!
こんにちは♪
ピアノ教室BLOOM講師の土生木(はぶき)です。
急に暖かい日が増え、春を感じられるようになってきましたね。
本日は、ピアノを演奏する際の「姿勢」についてのお話です。
正しい演奏姿勢
それでは早速本題です。
演奏姿勢のキーポイントは、ズバリ「体幹」!
ピアノは身体全体を使って弾くので、身体全体の重心移動が大事になります。
体幹が不安定だと、重心移動をするたびに演奏もふらついてしまいます。
安定した体幹を築いたうえで、必要のない肩や腕などの力は抜くようにしましょう。
具体的には、座る位置は椅子の半分程度になるよう、腕を中央から開くようにして鍵盤に手をのせ、腕を前に出す力で弾くイメージを持って弾くと良いでしょう。
正しい弾き方
手の形や指の置き方などは、なるべく小さい頃に癖をつけないといけない……と考えられていた時期もありました。
しかし、指の関節が出来上がるのは小学校高学年。さらに、生まれつき関節が弱い人もいます。
上記の理由から、小さな子どもの頃から無理に指を鍛えるのは得策とは言えません。
後々指を壊すことにつながるので、絶対に無理をしないようにしましょう。
ただし、悪い手の形をそのまま放っておくのも演奏の上達に影響が出てしまいます。
まずは、理想の形を覚えて、自分の手の形と比べてみましょう!
理想の手の形にもさまざまな表現の仕方がありますが、個人的にしっくりくるのは「自分の手のひらに収まるサイズのシュークリームを潰さないようにして弾く」というイメージです。
このイメージがあれば、手を平らにつぶさず、かといって縦長になりすぎず、鍵盤と程よい距離感で弾くことができるかと思います。
もし他にも良い例があったらお教えください♪
そして、この理想に近づくためのコツは、とにかく「前に引っ張らない」こと。
前に引っ張る動きでは、いつか難しい曲を弾くときに指の限界がきます。
前に「引っ張る」よりも、斜め奥に「押す」のイメージで鍵盤に触れてみましょう!
「押せるほどの指の力がない……」という場合は、肩もみやお手玉、ボール遊びなどで指を鍛えるのもおすすめです✨
姿勢と補助ペダル
補助ペダルは「足台」とも呼ばれ、背の小さい人が通常の大人と同じサイズのピアノを演奏する際に使います。
特に身体の小さな子どもにとっては、正しい姿勢で弾くために必要不可欠な道具といっても過言ではありません。
なぜ必要不可欠かといえば、やはり演奏時の「姿勢」に関係しています。
前述の通り、椅子の半分あたりまで座らなければ重心を安定させることが難しく、さらに安定させようとすると、地面に足がついている状態が求められます。
足が地面についていないと上半身に無駄な力が入り、全ての筋力が正しく使えないのです。
このため、背の小さい人が演奏時にきれいな姿勢を保つには、足台が必要となります。
足台の選び方
さて、一通り足台の重要性について説明したところで、選び方の基準を解説していきましょう。
予算は2万円~
足台にもさまざまな値段がありますが、2万円を切るものは機能的にお勧めできないものが多くあります。
山一木研の「M-60」シリーズがオススメ
昭和時代に浜松のピアノ教室から制作依頼を受けて作られた、伝統的な補助ペダルです。
5〜6万円とそれなりのお値段がするので、購入は各ご家庭の事情に合わせてくださいね。
吉澤の「AX-100」シリーズ
特に身長の小さい方には、こちらもオススメです。お値段はおよそ3万円程度。
ペダルなしの足台
しばらくはペダルを使用するような年齢にならないなどの事情があれば、ペダルなしの足台を買うことを考えても良いでしょう。
その場合でしたら、イトマサの「S-33ピアノ高低補助台」がオススメです。
レンタル
買わずにレンタルするという手段もあります。こちらは、上記を参考にレンタルするものをよく見極めてください✨
さまざまなメーカーの商品を紹介しましたが、お子さんの年齢によっては「身長の伸び具合から考えると、1年で使わなくなってしまいそう……」などという場合もあるでしょう。
最低でも2万円と、補助機器としてはそれなりのお値段がしてしまうので、脚がついていて身体の姿勢が保てるものであれば、空き箱や雑誌を重ねて自作することも可能です。
ただ、もちろん専門のメーカーの商品にはかないませんので、もし可能であれば購入できる方が良いでしょう。
正しい姿勢で良きピアノライフを
さて、今回は姿勢や足台についてお話ししてきました。
今回の記事を参考に、普段の演奏姿勢を見直してみていただけたら幸いです。
演奏姿勢を確認するときは、親御さんにみてもらったり、ビデオを撮ったりするのがオススメですよ♪
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
土生木