日記
ピアノの練習は何分弾く?アンケートから見えた実際の練習量と目安
はじめに
こんにちは。氷川台のピアノ教室 BLOOM 講師の藤田です。
練習についてご不安を感じていらっしゃる方も多いことから、アンケート結果をもとに当教室の傾向と目安時間を整理しました。 ご家庭のご事情や生徒さんの個性によって練習量には大きな個人差がありますが、目標は「量」だけではありません。 もちろん毎日少しずつ取り組めることが理想ではありますが、私は“継続すること”を何より大切にしたいと考えています。 現状を正しく捉え、無理のない形で積み重ねるための指針としてお読みください。
【目次】
現状と目標
練習時間の目安について
ここで示している時間は、あくまで「1日あたりの目安」です。 必ず毎日その時間を守らなければならない、という意味ではありません。
練習できなかった日の翌日に少し多めに取り組んだり、 あらかじめ忙しいと分かっている日の前日に多めに練習しておいたりするなど、 1週間の合計を基準にした平均的な目安として捉えていただければと思います。
ご家庭のペースの中で、無理のない形を一緒に見つけていきましょう。
🐣 幼児さん
まずは
- ピアノのふたを開ける
- テキストをセットする
この準備は、保護者の方が整えてあげるとスムーズに取り組み始められることがあります。
「年齢の数だけ弾く」ことを目安に始めます。
(例:4歳なら 右1回・左1回・両手2回。部分練習も同じ回数。)
- 年少さん(目標:1日3〜4分)…まずは触れる頻度を増やすことから
- 年中さん(目標:1日4〜5分)…ご入会後、まず行うのは「習慣づけ」
- 年長さん(目標:1日5〜6分)…保護者の方のサポートが必要なこともあり、頻度や時間には幅があります。当教室では週20〜60分程度が多いです。
🌱 低学年
- 小1(目標:1日10〜15分)…週最低30分を目安に。教室では週50〜100分の子が多く、頻度が高い子ほど総練習時間も伸びる傾向があります。
- 小2(目標:1日10〜20分)…学校生活に慣れ、自主的に取り組める子も増えます。教室では週60〜80分が中心。100分を目指せると理想的です。
🌷 中学年
この頃から練習量がぐっと伸び、教室では週150分以上取り組む生徒さんも増えてきます。週100分以上を一つの目標に。
- 小3(目標:15〜30分/日)
- 小4(目標:15〜40分/日)
💐 高学年
今までの内容はピアノの基礎中の基礎。ようやくショパンやバッハなどの有名曲に挑戦できるようになってきます。 つまり、曲づくりや本当のピアノの楽しさを知るのはここからが本番です。
他の趣味ができたり、塾などで忙しくなったりする時期ですが、ここで細々とでも続けられれば、大人になったとき自分一人で演奏できる力につながっていくと思います。
- 小5(目標:20〜50分/日)
- 小6(目標:20〜60分/日)
🌸 中学生以降
目標:1日30〜60分
量だけでなく「質」を意識した練習へ移行していきます。 この頃には自由に弾けるようになっていると思いますので、学業や部活との両立を意識しながら取り組んでみてください。 ピアノがアイデンティティとなり、人生のさまざまな場面で寄り添ってくれる存在になっているはずです。
お悩みの声
「うちの子は、ほとんど練習していません…」 そんなご相談をいただくこともあります。
促されないとやらないのは、ある程度の年齢までは自然なことです。 かくいう私も、小学生の頃は親に反抗し、好きなタイミングで好きな曲の好きなところだけを弾いていた記憶があります。
練習を「学校の宿題と並行して行う当たり前のこと」と位置づけてみるのはいかがでしょうか。 宿題の前後に取り組む、テレビを見る前に済ませるなど、生活の流れの中に組み込んでしまう方法です。
例えば、19:30にタイマーをセットし、宿題を済ませ、20:00まで弾く。それからテレビを見る時間にする。 このように具体的なスケジュールを立てるのも一つの方法です。
それでも練習しない時期があるかもしれません。 けれど、
- ピアノを弾くこと自体は好きであること
- レッスンの時間が嫌ではないこと
- どこかで「できるようになりたい」と思っていること
こうした“気持ちの種”が残っていれば大丈夫です。 今は動かなくても、芽はちゃんと土の中にあります。
大切なのは、「できていないこと」を責め続けないこと。 そして、細くてもやめずにつなげていくこと。
いつか大好きな曲に出会い、「これを弾いてみたい!」と思ったとき。 そのときにピアノを続けていれば挑戦できます。
教室は、「できないことを指摘される場所」ではなく、 大好きなピアノを弾きに行く場所。 そんなふうに捉えていただけたら嬉しいです。
おわりに
お子さまの状況やペースに合わせて、無理のない形を一緒に探していきましょう。
譜読みのコツ
こんにちは、氷川台のピアノ教室 BLOOM講師の藤田です。
譜読みって、得意ですか?それともちょっと苦手?
実は、“楽譜を読む“って、複雑な要素が絡み合っていて、一度に全て把握することって意外と難しいんです!
一つ一つ紐解いていきましょう。
【目次】
譜読みとは
“譜読み”とは、端的に言えば楽譜を読むことですが、要素として分解すると、
① 音高、リズム、記号を読む
② 構造を理解する(音型、フレーズ、形式、調性、拍子)
③ 曲を一通り弾ける(姿勢、手のポジション確認、指番号の確認、テクニック面)
④ 曲の雰囲気を掴む(和音分析、メロディパターンの分析、曲想)
これだけのことを行っています。
例えば、英語の本を読むことを考えてみてください。
まず、アルファベットを学びます(①)。
それから単語を覚え(②)、文法(③)や慣用句(④)まで理解して初めて、内容の理解に至りますよね!
最終的には、楽譜から作品の音楽性を読み取り、想像し(楽曲分析=アナリーゼ)、再現することが求められます。
しかし、音楽で使うこれら一つ一つの能力はバラバラの脳部位にあります。
なので、頑張っているのに、どうしてうまく弾けないの・・・?という時は練習不足やテクニック不足だけではない、様々な原因が考えられるんです。
譜読みに必要な能力
それでは、実際に音高を例に細かく分解してみましょう!
例)音の高低が読みにくい場合
・音名の順番(上行、下行)を理解しているか?→ミの上は?と抜き出して尋ねても、「えっと、ド、レ、ミ、ファ…だからファ!」と数えず答えられるのか?
・ドレミファソラシドが循環していることを理解しているか?→他の音、レやミやファからでもそらで言えるか?
・線と間の概念を理解し、音名を一つ飛ばしにしてもスラスラ言えるか?→ドミソシレファラド、と楽譜に書かれた音を一つ一つ数えずに読めるか?
・音を鍵盤に落とし込めているか?→鍵盤を数えずに、どこの鍵盤が何の音かわかっているか?
・音型で(模様読みで)読めるか?→へこんだ音型の頭がドならドシド、レならレドレとパッと頭に思い浮かぶか?
・第〇線は何の音か感覚的にわかるか?→さらに、和音になった時に音と音の間隔がわかるか?
音高だけでもこれだけのチェック項目を作れることがおわかりでしょうか?
この次の作業として、音高とリズムを統合させなければなりません。
そこまでできてもこのままではただ弾いている状態…他にも、記号を読み、②~④の項目を埋めていく作業が待っています。
曲を一曲弾くって、とってもすごいことのように思えてきませんか?
読めない!めんどくさい!となる前に、ウィークポイントをつかみましょう!
子どものタイプ別練習法
では、読譜にとってどのような練習が効果的なのでしょう?
例えば、うっかりさんや面倒くさがりさんはまず、楽譜を眺めて、気付いたことから書き込みをしてみるのはどうでしょうか?
さらに、練習方法自体を、ノーミスで3回連続弾けたらokなど、集中できるやり方に変えてみると良いかもしれません。
自信がない子、鍵盤の把握がまだな子は、特になんということはない音の羅列でも、ねこふんじゃったでも、遊び弾きをたくさんしてみてほしいです!
もしできそうなら和音を弾いたり、移調をしてみたりするのも楽しいですよ。
時間をかけてもなかなか弾けないタイプの子は、もしかしたら無理な手の使い方をしているかもしれません。
指番号を確認した上で、どこでくぐりどこで超えるのか、どこで縮んだり開いたりするのかを考えてみてください。
または、元々の発達の一部が今のレベルに達していないことも考えられます。
幼児さんは上下の理解(紙の手前と奥)、高さの理解(つ、く、の字が逆転しがちな子)、五線がまだ複雑に感じることはあるあるで、この場合は成長を待つしかないこともあります。
できることから伸ばしていくと、その分強みができますよ!
ちなみに、暗譜をしている、鍵盤を見て弾く子は要注意です。
成長し、曲が難しくなっていくに従い、一人での読譜が難しくなってしまう可能性があります。
なるべく手元を隠し、ある程度のブラインドタッチができるよう練習できると良いですね!
おわりに
譜読みを進めていくには具体的に何に躓いているのか把握し、アプローチすることが重要です。
しかし、それでも壁にぶち当たってしまうことがあるかもしれません。
実は、私たちの脳には、言語野、運動野、感覚野、視覚野…はありますが、音楽野はありません。
音楽の能力は、他の目的のために既に発達を遂げた脳システムを利用して、または取り込んで、あるいは勝手に使って、たくさんのネットワークが関与することで可能となったもののようです。
なので、これらを駆使し、統合して使うのは極めて高度なことなのです。
どうにも難しく、挫けてしまいそうなことがあれば、寄り道したり、音を省いたり…さまざまに工夫して乗り切ることもできます!
一緒に考えてみましょう!
ちなみに冒頭でちらりとアナリーゼ(楽曲分析)という言葉を出しました。
アナリーゼでおこなうことは、大きくわけて二つです。
音楽理論を使って楽譜を分析・読み解くことが一つ。
音楽史を通して作曲家の生きた時代背景から、作曲者の想いやメッセ―ジをくみ取ることで作品に対する見識を深めることがもう一つです。
何十年、何百年を超えてなお親しまれているクラシックを今、私たちが再現して楽しめるって素敵なことだと思いませんか?
この最終目的地に向かって、長い目で見て音楽を楽しめるよう、できることから少しずつ取り組みたいですね。
スラーってどう弾くの?
こんにちは!
ピアノ講師の石本真珠です。
今回は皆さんが一度は悩んだ経験のありそうな、スラーについてお話ししていこうと思います!
【目次】
はじめに
皆さんはスラーを知っていますか?
ピアノのレッスンでは必ずと言っていいほど耳にする言葉で、「音を繋げてなめらかに演奏するもの?」というイメージはあるかもしれません。
しかし、スラーを「繋げなきゃ!」「終わったら指上げなきゃ!」などと考え、意識して弾くのは難しい、という声をよく耳にします。
では、スラーをどのように弾けばいいのでしょうか?
また、音を繋げたり指を上げたりするのは何故でしょうか?
スラーとは
今回はスラーの弾き方を考えるために、まずスラーとは何かについてお話ししていきます。
その際に、言葉と音符を比較して考えてみましょう。
例えばこのような短い会話があったとします。
こんにちは。
ご機嫌いかが?
元気です。
これは「こんにちは。」「ご機嫌いかが?」「元気です。」がそれぞれ1つのまとまりになっています。
普段は無意識であってもこれらを一つのフレーズとして発語しているのではないでしょうか?
何の理由もなく「コンニチハゴキゲンイカガゲンキデス」と繋げて言ったり「コン ニ チハ…」と切って言ったりはしませんね。
つまり、言葉は「文字が集まってできたもので、意味のあるもの」と言うことができます。
次に、音符の場合を考えてみましょう。例えばこのような短い譜面があったとします。
この場合は「ドレミファソ」「レミファソラララ」「ソファミレド」がそれぞれ弧でくくられて、1つのまとまりになっていますね。
このまとまりをスラーと言います。
言葉と同様、「音符が集まってできたもので、意味のあるもの」なのです。
だからスラーのついた音は繋げなければならず、スラーが終わったら指を上げて切らなければならないのです。
スラーの弾き方
スラーとは何かお分かりいただけた後は、実際に演奏するときにどうすればいいかを考えていきましょう。
その際にヒントになりそうなことをいくつか挙げてみます。
1つのスラーの中で使える奏法
① 前乗り奏法
2音間にスラーがある場合、前の音をより大きく演奏する。
② クレッシェンド・デクレッシェンド奏法
一か所頂点になる音を決めて、それに向かってクレッシェンド、頂点を通り過ぎたらデクレッシェンドするように演奏する。
③ 最後短め奏法
スラーの最後の音を、楽譜のように短めに演奏する。
特に、次のスラーとの間に休符が無い時に使える奏法。
例えば、このような音型の場合は
このようにして演奏する。
ただ、この奏法では最後の音を強く弾いてしまいがち!
スラーの終わりの音を優しく弾くように意識してみましょう。
2つ以上のスラーを演奏する際に使える奏法
① 登り階段奏法
例のように同じような音型が2回以上続く際は、後のスラーをより盛り上げて演奏する。
② 歌ってみて考える
一旦ピアノから指を離し、スラーのついたメロディーを歌ってみましょう。
それから、歌った時のことを思い出してみてください。
スラーの中の音をどのように歌っていましたか?
また、スラーの間でどのようにブレスしましたか?
思い出せたら、そのように弾いてみましょう。
分からなければもう一度歌ってみるか、周りの人に歌ってもらいましょう。
以上を参考に、お手持ちの楽譜をご覧になってみてください。
そしてスラーのついた音符を探してみましょう。
どの奏法が使えそうでしょうか?
おわりに
今回はスラーについて考えていきました!
普段練習していると、どうしても音だけを追ってしまいがちです。
なぜスラーを繋げなければならないのか、スラー終わりに指を上げて切らなければならないのか、何となくお分かりいただけたでしょうか?
今後ピアノを演奏する際に楽譜にスラーが出てきたら、この記事のことを少し思い出していただけると嬉しいです!
ピアノ演奏時の正しい姿勢は?足台の選び方も解説!
こんにちは♪
ピアノ教室BLOOM講師の土生木(はぶき)です。
急に暖かい日が増え、春を感じられるようになってきましたね。
本日は、ピアノを演奏する際の「姿勢」についてのお話です。
正しい演奏姿勢
それでは早速本題です。
演奏姿勢のキーポイントは、ズバリ「体幹」!
ピアノは身体全体を使って弾くので、身体全体の重心移動が大事になります。
体幹が不安定だと、重心移動をするたびに演奏もふらついてしまいます。
安定した体幹を築いたうえで、必要のない肩や腕などの力は抜くようにしましょう。
具体的には、座る位置は椅子の半分程度になるよう、腕を中央から開くようにして鍵盤に手をのせ、腕を前に出す力で弾くイメージを持って弾くと良いでしょう。
正しい弾き方
手の形や指の置き方などは、なるべく小さい頃に癖をつけないといけない……と考えられていた時期もありました。
しかし、指の関節が出来上がるのは小学校高学年。さらに、生まれつき関節が弱い人もいます。
上記の理由から、小さな子どもの頃から無理に指を鍛えるのは得策とは言えません。
後々指を壊すことにつながるので、絶対に無理をしないようにしましょう。
ただし、悪い手の形をそのまま放っておくのも演奏の上達に影響が出てしまいます。
まずは、理想の形を覚えて、自分の手の形と比べてみましょう!
理想の手の形にもさまざまな表現の仕方がありますが、個人的にしっくりくるのは「自分の手のひらに収まるサイズのシュークリームを潰さないようにして弾く」というイメージです。
このイメージがあれば、手を平らにつぶさず、かといって縦長になりすぎず、鍵盤と程よい距離感で弾くことができるかと思います。
もし他にも良い例があったらお教えください♪
そして、この理想に近づくためのコツは、とにかく「前に引っ張らない」こと。
前に引っ張る動きでは、いつか難しい曲を弾くときに指の限界がきます。
前に「引っ張る」よりも、斜め奥に「押す」のイメージで鍵盤に触れてみましょう!
「押せるほどの指の力がない……」という場合は、肩もみやお手玉、ボール遊びなどで指を鍛えるのもおすすめです✨
姿勢と補助ペダル
補助ペダルは「足台」とも呼ばれ、背の小さい人が通常の大人と同じサイズのピアノを演奏する際に使います。
特に身体の小さな子どもにとっては、正しい姿勢で弾くために必要不可欠な道具といっても過言ではありません。
なぜ必要不可欠かといえば、やはり演奏時の「姿勢」に関係しています。
前述の通り、椅子の半分あたりまで座らなければ重心を安定させることが難しく、さらに安定させようとすると、地面に足がついている状態が求められます。
足が地面についていないと上半身に無駄な力が入り、全ての筋力が正しく使えないのです。
このため、背の小さい人が演奏時にきれいな姿勢を保つには、足台が必要となります。
足台の選び方
さて、一通り足台の重要性について説明したところで、選び方の基準を解説していきましょう。
予算は2万円~
足台にもさまざまな値段がありますが、2万円を切るものは機能的にお勧めできないものが多くあります。
山一木研の「M-60」シリーズがオススメ
昭和時代に浜松のピアノ教室から制作依頼を受けて作られた、伝統的な補助ペダルです。
5〜6万円とそれなりのお値段がするので、購入は各ご家庭の事情に合わせてくださいね。
吉澤の「AX-100」シリーズ
特に身長の小さい方には、こちらもオススメです。お値段はおよそ3万円程度。
ペダルなしの足台
しばらくはペダルを使用するような年齢にならないなどの事情があれば、ペダルなしの足台を買うことを考えても良いでしょう。
その場合でしたら、イトマサの「S-33ピアノ高低補助台」がオススメです。
レンタル
買わずにレンタルするという手段もあります。こちらは、上記を参考にレンタルするものをよく見極めてください✨
さまざまなメーカーの商品を紹介しましたが、お子さんの年齢によっては「身長の伸び具合から考えると、1年で使わなくなってしまいそう……」などという場合もあるでしょう。
最低でも2万円と、補助機器としてはそれなりのお値段がしてしまうので、脚がついていて身体の姿勢が保てるものであれば、空き箱や雑誌を重ねて自作することも可能です。
ただ、もちろん専門のメーカーの商品にはかないませんので、もし可能であれば購入できる方が良いでしょう。
正しい姿勢で良きピアノライフを
さて、今回は姿勢や足台についてお話ししてきました。
今回の記事を参考に、普段の演奏姿勢を見直してみていただけたら幸いです。
演奏姿勢を確認するときは、親御さんにみてもらったり、ビデオを撮ったりするのがオススメですよ♪
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
土生木
練習時間がない!空いた1日を有意義に使いたい方へ♪
こんにちは、BLOOM講師の土生木理紗(はぶき・りさ)です。
東京はいよいよ本格的な冬がやってきましたね。私も寒さに震えながら、専攻楽器であるオルガンを練習しています。
さて、本日のブログは「練習したい(させたい)けど時間がない……」というお悩みを持つ方へのアドバイスについてです。
毎度の注釈で恐縮ですが、音楽教育の知識はもちろんのこと、私たち講師の体験も元にこのブログを作成しているため、ここに書くことすべてをやればうまくいくとは限りません。ご了承ください。
練習時間のめやす
一口に練習時間と言っても、「どのくらいやればOKなの?」と思ってしまいますよね。
そこで、今回は大まかな年齢別に、練習時間のめやすを見ていくことにします。
幼児は年齢+1分
幼児とは具体的に、未就学児(〜6歳ごろ)までを指します。
幼児には集中力がなくて当たり前。無理して多くの時間、練習させる必要はありません。
「10分できれば上出来」という意識で、練習に取り組んでもらいましょう!
小学生:15分
小学生になると、授業でじっとしていることも必要になったり、集中力が必要な場面が増えますよね。
なので、幼児から少し時間は増えて、めやすは「15分」です!
もちろん、可能な子は20分でも30分でも弾いてもOKです。ただし、1回の練習は最長でも40分に収めましょう!
「もっと練習したい(してほしい)」という場合は、5分で良いので休憩を入れて、練習を2〜3セットに分けるとより効率の良い練習ができます。
タイマーなどを活用して、「音が鳴るまでは集中する!」と決める方法もおすすめです!
練習目標を決める
ここまで練習時間のめやすについて書いてきましたが、ただその時間をピアノの前で過ごすだけでは、良い練習とは言えません。
そこで、大事になってくるのが練習目標です。
まずは、今日の練習の目標をたててみましょう。
目標は「この曲を弾けるようにする!」という曖昧なものではなく、「この部分が苦手だから、今日はここを3回練習する!」というような具体的なものです。
ただし、ここで注意したいのが、「作業すること自体を目的にしない」ということです。
例えば、「この曲を3回弾く!」という目標をたてた場合、3回弾くことという作業自体が目的になってしまいます。
「3回弾くことで何をしたいのか」がはっきりしませんよね。
また、先ほどの練習時間のめやすを「練習目標」にしてしまうと、時計が気になってしまい、逆に集中力を奪いかねません。
目標を立てるときは、本当に達成しなければならないこと、つまり「練習して少しでも上達すること」に必要な目標を立てるようにしましょう!
目標に沿った練習をしていくと、それを達成することに意識が向かい、自然と時間も気にならなくなります。
練習頻度
時間や目標がわかったところで、次は練習頻度について考えていきましょう。
人間の「忘却曲線」によると、1時間後に56%、翌日には75%忘れるといいます。
このデータは、もちろんピアノにも当てはまります。
ですので、まずは「レッスンを受けたその日のうちに復習する」ということを習慣づけていきましょう!
特に、ピアノを習うお子さんを持つ親御さんにやってみていただきたいことがあります。
ずばりそれは、「レッスンから帰ったお子さんに『今日はどんなことやったの?』と楽譜を見ながら聞いてみること」です!
そして、何か新しい注意や印を見つけた際には、「これは何?」と子どもに問いかけて、説明してもらいましょう。
説明は、正しい言葉でなくても、子どもの言葉でOKです。
記憶は、人に教えることでも定着していきます!
時には親御さんが「教わる側」になることも、サポートの1つになるでしょう。
有意義な練習とは?
さて、練習の時間、目的、頻度と項目に分けて見てきましたが、結局「有意義な練習」とはどんなものなのでしょう。
ここまで書いた条件にプラスアルファでできることを、以下にまとめてみました。
集中力を高める環境づくり
集中力を高める環境の例として、「今やることだけを目の前にセットする」などが挙げられます。
具体的には、ピアノをやる時には楽譜以外を置かない、逆に学校の勉強をするときには楽譜を置かない、といった具合です。
他にも、ピアノをリビングに置いた方が集中できるのか、それとも子ども部屋に置いた方が集中できるのか……など、環境作りにはさまざまな要素があります。
上記のような細かいところは、お子さんの年齢や性格によっても異なりますので、お子さんに一番合う方法を探していきましょう。
自分で楽譜に書き込む
楽譜のどこに何を書き込めばいいのだろう? と思うかもしれませんが、「何を書くか」を考える時間自体がすでに有意義になっているのです!
楽譜に書き込むことを繰り返していくたびに、自分が「苦手なところ」や「よくわからないところ」が可視化されて、「次のレッスンで先生に教えてもらいたいこと」を考えられるようになります。
ちなみに私は、自力でなかなか弾けない箇所に指番号を細かく書いて覚えるようにしていますよ!
ただし、「ドレミ」などの階名を書くといつまでも楽譜が読めなくなってしまう恐れがあるので、「ドレミ」だけは書かないようにしましょう。
おわりに
練習のための時間・目的・頻度など、ご参考になったでしょうか?
限りある練習時間を有意義にするためにも、ある程度のめやすとして時間を決めるのはもちろん良いことです。
しかし、先ほども述べたように、大切なのは「その練習で何ができるようになりたいのか」です。
「時間」というものに縛られ過ぎず、一度練習方法を見直す機会を設けてみましょう!
それでもどうしても練習できないときや、やる気がわかないときは、鑑賞課題に取り組んでみるのも良いかもしれません。
練習方法について困り事がありましたら、遠慮なく講師までご相談ください♪
それでは、また次回のブログでお会いしましょう!
土生木




