日記
ピアノは何歳から始めたらいい?
こんにちは、氷川台のピアノ教室 BLOOM講師の藤田です。
音楽を演奏することで精神面・身体面にメリットがあることは広く知られています。
コロナ渦においては音楽は不要不急のものとなりましたが、演奏できる場で集まるとやはり音楽が好きだ、と多くの人が口にしました。
音楽にはリラックス効果やストレスの軽減効果、さらに、感受性を養う効果もあり、奏でる楽しさによって人生に喜びを与えてくれます。
身体、精神と密接に関わる音楽の持つ力、音楽との関係性を再確認できたことはこの災害時において一つの成果でした。
今回は、そんな音楽・ピアノレッスンは、何歳からが習い始めるのがおすすめなのか?ということについて、お話したいと思います!
【目次】
音楽・ピアノを学ぶ良さって?
音楽を学ぶにあたって、なぜピアノが王道となっているのか、ご存じですか?
ピアノは、オーケストラに匹敵する音域の広さ、音色が多用であること、強弱がつけられること、同時に沢山の音が出せること、独奏も合奏も可能であることから楽器の王様と呼ばれています。
音大では、ピアノ以外の楽器専攻でもピアノの試験があるほど、音楽の基礎を学ぶにあたって必要不可欠な楽器です。
基礎的な知識を網羅できるので、のちのち他の楽器にも移行しやすいんですよ!
その他の良さとして、押せば音が出るのでハードルが低い、アコースティックの響きが耳の発達に良い、左右差がないため手や身体を痛めにくい、10本の指を使うので脳に良いこと…などが挙げられます。
デメリットとして、初期費用が安いとは言えませんが、幼児期から何歳まででも遊べるおもちゃ・趣味になり得ると考えれば費用対効果も悪くないと言えるでしょう。
小学校入学前に始めるメリット
では、具体的に、ピアノレッスン開始にあたってのおすすめの時期についてお話していきます。
教育(人格形成の面)への投資は、幼児教育(小学校入学前)が特に収益率が高いと言われています。
脳の発達は言わずもがな、非認知能力の発達に寄与します。
就学前に非認知能力を獲得することで、その後の学習が効率的になり、就学後の教育効果が大きく、また継続しやすくなります。
そしてそれが将来の年収、学歴や就業形態における成果にも大きく影響していきます。
ちなみに、身につく上でタイムリミットがある事柄を二つご紹介します。
① 想像力と表現力…これはごっこ遊びに夢中になれる時期に身に付きやすい
② 絶対音感…おおよそ乳幼児~6歳までに身に付きます。
これは聴覚の発達が盛んな頃からその適応性が失われるまで、且つ、相対音感が身に付く前(2つのものを比べる能力がつく前)までの期間に合致します。
絶対音感を特殊能力のように感じられる方もいらっしゃると思いますが、この期間に実際の音と音の概念が結びつけば身につけることは難しくはないのです。
※ただし、ヨーロッパでは絶対音感は重要視されておらず、相対音感の人が大多数。
実際、シューマン、ブラームス、ワーグナー、チャイコフスキーといった作曲家も絶対音感ではなかったようです。
たとえ専門的に音楽教育を受けたとしても、大事なことは絶対音感を身に付けることより、楽しくレッスンを続けることだと思います。
“絶対音感”について詳しくはこちらの記事をご参照ください↓
早くて何歳から始められる?
では、ピアノレッスン開始は早ければ早いほど良いのかというと、そういうわけでもありません。
BLOOMピアノ教室では、ピアノレッスン開始は早くて3歳半以降をおすすめしております。
"ピアノ"を始めるのに一番多い年齢は4〜5歳からです。
これはお稽古として成立するための、理解力・集中力・自制心といった教わる姿勢に関する精神性や、身体(主に手指と、トイレに関することも含まれます)が発達することからかと思います。
始めるのが早すぎると、その分できることが限られてしまうというデメリットが挙げられるんです。
その子の性格やレッスンの進み具合、何を目的に通われるかにもよりますが、下記がレッスン時間配分の一例です。
0~3歳…リトミッククラス
手遊びうたや絵描きうた、お歌を聞いたり歌ったり…
おうちでは、つみきやパズル、間違い探し、ごっこ遊びをして過ごすのがおすすめ!
3~4歳…リトミックやソルフェージュ15~25分+ピアノ5〜15分。
遊びながら音感や拍感、想像力や表現力を身につけ、ピアノを弾くための土台を作ります。
4~5歳…ソルフェージュ10分+ピアノ20分
安定したレッスンができるようになるお年頃です。
6~7歳…ソルフェージュ5分+ピアノ25分
もちろん小学校中学年以降から習い始めてもok◎
本人がやりたいと感じたときにはじめるのが正解です!
理解力が高いため、サクサクとレッスンが進むことが多いです。
おわりに
「生活にも入試にも必要ないのに音楽ってなぜ学ぶの?」という言葉を聞くことがあります。
しかし、音楽はそのような次元にあるものではありません。
頭・身体・心を使い、心に残るものを身につけることで、いつか習い事をやめたあとにも、音楽の魅力やときめきが感じられるように種をまいています。
「ピアノ、せっかく習っていたんだからやめなければ良かったな…」という言葉はよく聞きますが、「ピアノなんかやらなければ良かった」は聞いたことがありません。
ぜひ、お子さまへの一生涯に渡るプレゼントとして、ピアノレッスンはいかがですか?