日記

2023-03-12 20:00:00

ピアノ発表会って緊張する!どうやって対策したらいい!?

こんにちは、氷川台のピアノ教室 BLOOM講師の大谷です♪ 発表会へ参加される生徒さんへのエールとして、今回記事を書かせて頂きます◎

ピアノ発表会って緊張する!どうやって対策したらいい!?

【目次】

・はじめに

・発表会に出るメリット

・発表会に対する不安

・緊張への具体的な対処法

・おわりに

 

*はじめに

発表会は素晴らしい経験の場です。自己表現を楽しみながら、音楽をどのように伝え楽しませるかといった観客との共同作業ともなります。

*発表会に出るメリット

また、日々のレッスンに一つの区切りがつき、以下のメリットが生まれます。
・音楽との向き合い方を改めて考えることができる
・練習意欲の向上
・演奏技術の向上
・目標をたて達成する力
・度胸が身につく
・振り返ることで分析力や客観的思考が身につく
・充実感や自己肯定感が得られる
・他の出演者の演奏を聴くことが刺激となる
・マナーやルールを学ぶ場となる

*発表会に対する不安

さて、そんな発表会ですが、緊張はつきものですよね。
間違えたらどうしよう、みんなに見られるのが恥ずかしい、いろんな不安があるかと思いますが、緊張しないようにしよう、はNG! なぜなら緊張しないなんて無理だから。
良い方向に持っていくようにコントロールできるようにしましょう。
緊張すると、 お腹が痛くなる、呼吸が浅くなる、震える、顔が赤くなる、筋肉が硬くなる、手が冷たくなる、汗をかく、ドキドキするといったように身体にさまざまな反応が表れます。

*緊張への具体的な対処法

では、具体的にどうしたらいいの?というお話をします! 私が実際に行っている対策気をつけていることなどを書き出してみました! 個人差があると思いますが、参考にしてみてください。

《事前準備》

・曲は本番一ヶ月前には仕上げ、その後は身体をリラックスさせるために練習量を少し減らす。(スポーツや格闘技でも同じことをしますよね!)

・リハーサルの機会を多く持つ。おうちでのミニコンサートや、お友達、おじいちゃんおばあちゃんに聞いてもらうのでもok!録画をするのも効果的◎

・爪は2,3日前に切っておく。
・当日は腹具合の調整をしっかり!
・予めお手洗いを済ませる。
たくさん練習したから大丈夫という自信を持つ!
・直前まで録音を聴く!(前の人の演奏は聴かない)
ストレッチ深呼吸
手のツボ押し(おすすめは手の真ん中=労宮と、親指と人差し指の根元の間=合谷)
手を温める

《演奏中》

吐きながらゆっくり歩き落ち着いてお辞儀をする。
ペダルを踏みすぎないよう気をつける。
(ホールにあるフルコンのピアノはよく響きます!)
音楽にのめり込む自分と、客観的に見つめる自分を作り、目の前に集中
ミスはするものと考え受容し、すぐ忘れる
特別な時間を味わいながら、覚悟を持っておもいっきり臨む

《演奏後》

・晴れやかな気持ちでお辞儀をし、最後まで堂々と歩ききる
・途中で止まってしまったとしても、両脚が震えてペダルが踏みにくかったとしても(実体験です笑)、あとから笑って感想が言えたらそれでokと思いましょう
良かった点や反省点を確認し、次に活かす

*おわりに

「とは言っても結局、頭はぐちゃぐちゃ!」だと思います。
私もいまだに本番の日はバタバタしたり、突然緊張したりします。
何はともあれ場数を踏んで、「発表会ってこんなものなんだ!」と自分の中で落とし込んでくれる日が来るといいなぁと思っています。

それでは、発表会を思いっきり楽しんでくださいね♪
大谷

2023-03-12 18:52:00

YouTubeに伴奏動画をupしました

ミュージカル女優をされている先輩の伴奏をさせて頂きました♫

曲はMy Fair Ladyより、オードリー・ヘップバーンの歌う「踊り明かそう」です。

とにかくハッピーな曲で、練習段階から既にわくわくしていたのですが、合わせの日当日は演奏しながら自然と笑顔になっていて、音楽ってなんて面白いのだろうと再確認しました。

動画は以下から見られます。

https://youtu.be/i7qwQwKeag0

【歌詞】

もう 眠れないわ 心がとても軽い

ああ 羽のように 夜空を舞うおもい

 

夜明けまでも 踊りたいの 夢をのせて

遠い空へ 心軽く はばたきたい

 

私の心はなぜか 高く空を飛ぶ

夢をのせて 踊りたいの 夜の明けるまで

2023-02-20 00:31:00

ピアノ演奏時の正しい姿勢は?足台の選び方も解説!

こんにちは♪

ピアノ教室BLOOM講師の土生木(はぶき)です。

 

急に暖かい日が増え、春を感じられるようになってきましたね。

本日は、ピアノを演奏する際の「姿勢」についてのお話です。

 

正しい演奏姿勢

それでは早速本題です。

演奏姿勢のキーポイントは、ズバリ「体幹」!

 

ピアノは身体全体を使って弾くので、身体全体の重心移動が大事になります。

体幹が不安定だと、重心移動をするたびに演奏もふらついてしまいます。

安定した体幹を築いたうえで、必要のない肩や腕などの力は抜くようにしましょう。

 

具体的には、座る位置は椅子の半分程度になるよう、腕を中央から開くようにして鍵盤に手をのせ、腕を前に出す力で弾くイメージを持って弾くと良いでしょう。

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正しい弾き方

手の形や指の置き方などは、なるべく小さい頃に癖をつけないといけない……と考えられていた時期もありました。

しかし、指の関節が出来上がるのは小学校高学年。さらに、生まれつき関節が弱い人もいます。

上記の理由から、小さな子どもの頃から無理に指を鍛えるのは得策とは言えません。

後々指を壊すことにつながるので、絶対に無理をしないようにしましょう。

 

ただし、悪い手の形をそのまま放っておくのも演奏の上達に影響が出てしまいます。

まずは、理想の形を覚えて、自分の手の形と比べてみましょう!

 

理想の手の形にもさまざまな表現の仕方がありますが、個人的にしっくりくるのは「自分の手のひらに収まるサイズのシュークリームを潰さないようにして弾く」というイメージです。

このイメージがあれば、手を平らにつぶさず、かといって縦長になりすぎず、鍵盤と程よい距離感で弾くことができるかと思います。

もし他にも良い例があったらお教えください♪

 

そして、この理想に近づくためのコツは、とにかく「前に引っ張らない」こと。

前に引っ張る動きでは、いつか難しい曲を弾くときに指の限界がきます。

前に「引っ張る」よりも、斜め奥に「押す」のイメージで鍵盤に触れてみましょう!

「押せるほどの指の力がない……」という場合は、肩もみやお手玉、ボール遊びなどで指を鍛えるのもおすすめです✨

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姿勢と補助ペダル

補助ペダルは「足台」とも呼ばれ、背の小さい人が通常の大人と同じサイズのピアノを演奏する際に使います。

特に身体の小さな子どもにとっては、正しい姿勢で弾くために必要不可欠な道具といっても過言ではありません。

 

なぜ必要不可欠かといえば、やはり演奏時の「姿勢」に関係しています。

 

前述の通り、椅子の半分あたりまで座らなければ重心を安定させることが難しく、さらに安定させようとすると、地面に足がついている状態が求められます。

足が地面についていないと上半身に無駄な力が入り、全ての筋力が正しく使えないのです。

このため、背の小さい人が演奏時にきれいな姿勢を保つには、足台が必要となります。

 

足台の選び方

さて、一通り足台の重要性について説明したところで、選び方の基準を解説していきましょう。

予算は2万円~

足台にもさまざまな値段がありますが、2万円を切るものは機能的にお勧めできないものが多くあります。

山一木研の「M-60」シリーズがオススメ

昭和時代に浜松のピアノ教室から制作依頼を受けて作られた、伝統的な補助ペダルです。

5〜6万円とそれなりのお値段がするので、購入は各ご家庭の事情に合わせてくださいね。

吉澤の「AX-100」シリーズ

特に身長の小さい方には、こちらもオススメです。お値段はおよそ3万円程度。

ペダルなしの足台

しばらくはペダルを使用するような年齢にならないなどの事情があれば、ペダルなしの足台を買うことを考えても良いでしょう。

その場合でしたら、イトマサの「S-33ピアノ高低補助台」がオススメです。

レンタル

買わずにレンタルするという手段もあります。こちらは、上記を参考にレンタルするものをよく見極めてください✨

 

さまざまなメーカーの商品を紹介しましたが、お子さんの年齢によっては「身長の伸び具合から考えると、1年で使わなくなってしまいそう……」などという場合もあるでしょう。

最低でも2万円と、補助機器としてはそれなりのお値段がしてしまうので、脚がついていて身体の姿勢が保てるものであれば、空き箱や雑誌を重ねて自作することも可能です。

ただ、もちろん専門のメーカーの商品にはかないませんので、もし可能であれば購入できる方が良いでしょう。

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正しい姿勢で良きピアノライフを

さて、今回は姿勢や足台についてお話ししてきました。

今回の記事を参考に、普段の演奏姿勢を見直してみていただけたら幸いです。

演奏姿勢を確認するときは、親御さんにみてもらったり、ビデオを撮ったりするのがオススメですよ♪

 

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

 

土生木

2023-01-04 21:00:00

ピアノを習うために家に本物のピアノは必要?電子ピアノでもいいの?

こんにちは、BLOOM講師の土生木(はぶき)です♪

 

新しい年を迎え、2023年になりました。 個人的にはまだ2010年代の気分なのですが、もう3年も経っているのですね……。

私は昨年に引き続き、今年も文章の形でピアノを習う方やそのご家族のサポートができたらと思います。

 

本年も、ピアノ教室「BLOOM」をどうぞよろしくお願いいたします✨

 

さて、長くなりがちな前置きはさておきまして、今回は「ピアノを習うにあたって、本物のピアノを買う必要はどれくらいあるの?(電子ピアノではダメなの?)」という疑問と、さまざまな種類の「ピアノ」についてお話ししていきたいと思います。

ピアノはどんなものを選んでも大体が高額な買い物になるので、買うなら本当に必要なものを見極めたいですよね。

 

ではまず、「本物のピアノを買う必要があるのか?」について書いていこうと思います。

 

本物のピアノは買った方がいい

結論から書いてしまうと、余裕があれば「本物のピアノ」は絶対に買った方が良いです。

理由は多々ありますが、「電子ピアノと本物のピアノでは全く感覚が違う」というのが最大の理由の1つに挙げられます。

 

皆さんが思っている「本物のピアノ」は、厳密には「アコースティックピアノ」と呼ばれ、ハンマーが弦を叩くことで音が鳴る鍵盤楽器です。

一方、電気を使用してピアノに似せた音を出すのが「電子ピアノ」です。

 

一昔前は電子ピアノといえば強弱のつかない簡素なものばかりでしたが、現在では限りなくアコースティックピアノに寄せて作られた電子ピアノも存在します。

しかし、音の鳴る仕組みは雲泥の差。というより、音が鳴る仕組みが違うということは、違う楽器と言っても過言ではありません。

アコースティックピアノを習いたいなら、当然アコースティックピアノで練習する方が上達が早いのです。

 

最初は電子楽器でもいい!

とはいえ、「アコースティックピアノが買えないならピアノは習えない」ということは決してありません

お金や住宅事情など、「どうしようもできないこと」を理由に音楽を諦めなければならないという状況は可能な限りなくすべきだ、と私個人としても思っています。

 

ですので、このあとは「今すぐにアコースティックピアノは買えそうにないけれど、電子ピアノなら」という方に向けて、練習に役立てることができる電子ピアノの見分け方をご紹介をしたいと思います。

ただ、もしピアノ演奏が性に合って長く続けることになったときは、アコースティックピアノも検討してみてくださいね♪

 

電子ピアノに求める最低条件

①88けんある

88鍵というのは鍵盤の数が88、つまりアコースティックピアノと同じ音域を演奏できるということです。

現在ではさほど値段の高くない電子楽器でも88鍵を有する場合がほとんどですが、まれにアコースティックピアノよりも鍵盤が少ないことがあります。

ピアノを習い始めて、おうちでさあ練習するぞ!となったとき、「このあたりの音は鍵盤がないから練習できない」という事態にはならないようにしましょう。

 

②ペダルが楽器に備え付けられている

電子ピアノでよくあるのが、ペダルが別添えになっているパターンです。

ペダルが別添えになっていると、自分の踏みやすい位置に持ってくることができます。

もちろん、別添えの商品の利点はそこにあるのですが、「ピアノを習う」という目的に際してはこの利点がむしろ欠点になってしまうのです。

 

ペダルが別添えになっていると、ペダルの位置を自由に動かせるので、自分にとって都合がいい位置で練習できてしまいます。

しかし、これではアコースティックピアノで演奏する際に、慣れない位置のペダルに毎度苦労することになりかねません。

 

なるべく、正規の位置にペダルが備え付けてある電子ピアノを選ぶようにしましょう。

 

③値段は20〜30万程度

②までの条件を満たす電子ピアノは、とてもたくさんあります。

そうなると、「安いものよりは、少しぐらい高いものがいいのかな……」と思いがちですが、意外とそうでもありません

実は、値段が上がるにつれて必ずしも質が良くなるというわけではなく、普段使わない便利機能などの「オプション」が多くなっていく場合が多いのです。

 

もちろんピアノにより近いものを選ぶべきではありますが、やはり電子ピアノとアコースティックピアノは全くの別物です。

むやみに高い値段のものから選ぶことなく、「そこそこなもの」を見つける意識で選ぶと良いでしょう。

 

④ブランド選び

日本の2大楽器ブランドといえば、「ヤマハ」と「カワイ」ですよね。

実は、電子ピアノも他の楽器と同様にブランドによって音が異なり、ヤマハはヤマハ製のピアノ、カワイはカワイ製のピアノの音が鳴ります。

BLOOMに限っていえば、お教室のピアノはヤマハ製なので、ヤマハの音の方が聴き慣れているかもしれませんね。

 

また、他のブランドでは「ローランド」が電子ピアノの部門に強く、機構がピアノと同じにもかかわらず、リーズナブルなお値段で買うことができます。

どこの楽器を選ぶにせよ、まずは試奏ができる場所に赴いて、自分の耳で「好きな音」を見つけてみましょう

 

ピアノの種類

さて、電子ピアノの選び方について一通りの解説が終わったところで、「ピアノ」と名のつく楽器の種類についても軽く触れておきます。

グランドピアノ

グランドピアノは、鍵盤を押すとハンマーが上方向に跳ね上げられて、そのハンマーが弦を叩くことで音が鳴ります

音の強弱がつけやすく、ハンマーが自重で戻る仕組みのおかげで、素早い連打やトリルが可能です。

 

お値段は最低でも100万円以上で、最も売れている価格帯は200万円程度とのことです。

 

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アップライトピアノ

基本的な音のなる仕組みはグランドピアノと変わりませんが、異なる点として「鍵盤を押す力とハンマーに加える力の方向が違う」ということが挙げられます。

この違いにより、グランドピアノよりも強弱の扱いが難しくなり、ハンマーを戻すのにもバネの力が必要なため、素早い連打やトリルには限界があると言えます。

 

ただし、アップライトピアノはコンパクトで場所を取らないという利点から、家庭で使用するのに適しています

価格帯は40万円程度のものから数百万円程度のものまで様々ですが、最も売れているのは70万円程度のもののようです。

 

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電子ピアノ

電子ピアノは、鍵盤が押されたことをセンサーで感知し、アコースティックピアノから録音した音をスピーカーから出すことで、ピアノと同じような音が鳴ります。

 

楽器であるとともに電化製品でもあるため、個体差がなく定期的な調律や整備がほとんど必要ありません

ただし、電気部品の耐用年数によって、アコースティックピアノよりも早く寿命が訪れます

 

電子ピアノも、アップライトピアノと同様に幅広い価格帯から選ぶことができますが、BLOOMでお勧めしているのは20〜30万円程度の楽器になります。

 

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キーボード

電子ピアノがアコースティックピアノの演奏が再現できるように作られているのに対して、キーボードは鍵盤楽器を手軽に便利に楽しむために作られている楽器です。

また、本来のピアノよりも鍵盤の長さや幅が短く32~61鍵と鍵盤数が少ないタイプが多いのも特徴です。

 

特に電子ピアノと大きく異なるのは鍵盤タッチで、電子ピアノは弾いた時にピアノに似た鍵盤の重さを感じられるのに対し、キーボードは触っただけで音が鳴ります

価格帯は紹介したピアノたちの中で最も安く数万円で入手できるものもあります。

 

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おうちに合った楽器選びを!

ピアノの選び方に、必ずしも正解はありません。

なぜなら、ピアノを弾く人は千差万別で、タッチや手の大きさ、身長、練習環境などによっても選ぶピアノは変わるからです。

 

今回の記事は参考程度に、何よりもご自身の環境に一番マッチするピアノを選んでいただければ幸いです♪

 

次回は、「演奏時の姿勢」についての解説をお届けしたいと思います。

それでは、2023年も皆様にとって良い一年になりますように!

 

土生木

2022-12-04 23:17:00

練習時間がない!空いた1日を有意義に使いたい方へ♪

こんにちは、BLOOM講師の土生木理紗(はぶき・りさ)です。

東京はいよいよ本格的な冬がやってきましたね。私も寒さに震えながら、専攻楽器であるオルガンを練習しています。

 

さて、本日のブログは「練習したい(させたい)けど時間がない……」というお悩みを持つ方へのアドバイスについてです。

毎度の注釈で恐縮ですが、音楽教育の知識はもちろんのこと、私たち講師の体験も元にこのブログを作成しているため、ここに書くことすべてをやればうまくいくとは限りません。ご了承ください。

 

練習時間のめやす

一口に練習時間と言っても、「どのくらいやればOKなの?」と思ってしまいますよね。

そこで、今回は大まかな年齢別に、練習時間のめやすを見ていくことにします。

 

幼児は年齢+1分

幼児とは具体的に、未就学児(〜6歳ごろ)までを指します。

幼児には集中力がなくて当たり前。無理して多くの時間、練習させる必要はありません。

10分できれば上出来」という意識で、練習に取り組んでもらいましょう!

 

小学生:15分

小学生になると、授業でじっとしていることも必要になったり、集中力が必要な場面が増えますよね。

なので、幼児から少し時間は増えて、めやすは「15分」です!

もちろん、可能な子は20分でも30分でも弾いてもOKです。ただし、1回の練習は最長でも40分に収めましょう!

 

「もっと練習したい(してほしい)」という場合は、5分で良いので休憩を入れて、練習を2〜3セットに分けるとより効率の良い練習ができます。

タイマーなどを活用して、「音が鳴るまでは集中する!」と決める方法もおすすめです!

 

練習目標を決める

ここまで練習時間のめやすについて書いてきましたが、ただその時間をピアノの前で過ごすだけでは、良い練習とは言えません。

そこで、大事になってくるのが練習目標です。

 

まずは、今日の練習の目標をたててみましょう。

目標は「この曲を弾けるようにする!」という曖昧なものではなく、「この部分が苦手だから、今日はここを3回練習する!」というような具体的なものです。

 

ただし、ここで注意したいのが、「作業すること自体を目的にしない」ということです。

例えば、「この曲を3回弾く!」という目標をたてた場合、3回弾くことという作業自体が目的になってしまいます。

「3回弾くことで何をしたいのか」がはっきりしませんよね。

 

また、先ほどの練習時間のめやすを「練習目標」にしてしまうと、時計が気になってしまい、逆に集中力を奪いかねません。

 

目標を立てるときは、本当に達成しなければならないこと、つまり「練習して少しでも上達すること」に必要な目標を立てるようにしましょう!

目標に沿った練習をしていくと、それを達成することに意識が向かい、自然と時間も気にならなくなります。

 

練習頻度

時間や目標がわかったところで、次は練習頻度について考えていきましょう。

 

人間の「忘却曲線」によると、1時間後に56%翌日には75%忘れるといいます。

このデータは、もちろんピアノにも当てはまります。

ですので、まずは「レッスンを受けたその日のうちに復習する」ということを習慣づけていきましょう!

 

特に、ピアノを習うお子さんを持つ親御さんにやってみていただきたいことがあります。

ずばりそれは、「レッスンから帰ったお子さんに『今日はどんなことやったの?』と楽譜を見ながら聞いてみること」です!

そして、何か新しい注意や印を見つけた際には、「これは何?」と子どもに問いかけて説明してもらいましょう

説明は、正しい言葉でなくても、子どもの言葉でOKです。

 

記憶は、人に教えることでも定着していきます!

時には親御さんが「教わる側」になることも、サポートの1つになるでしょう。

 

有意義な練習とは?

さて、練習の時間、目的、頻度と項目に分けて見てきましたが、結局「有意義な練習」とはどんなものなのでしょう。

ここまで書いた条件にプラスアルファでできることを、以下にまとめてみました。

 

集中力を高める環境づくり

集中力を高める環境の例として、「今やることだけを目の前にセットする」などが挙げられます。

具体的には、ピアノをやる時には楽譜以外を置かない、逆に学校の勉強をするときには楽譜を置かない、といった具合です。

 

他にも、ピアノをリビングに置いた方が集中できるのか、それとも子ども部屋に置いた方が集中できるのか……など、環境作りにはさまざまな要素があります。

上記のような細かいところは、お子さんの年齢や性格によっても異なりますので、お子さんに一番合う方法を探していきましょう。

 

自分で楽譜に書き込む

楽譜のどこに何を書き込めばいいのだろう? と思うかもしれませんが、「何を書くか」を考える時間自体がすでに有意義になっているのです!

楽譜に書き込むことを繰り返していくたびに、自分が「苦手なところ」や「よくわからないところ」が可視化されて、「次のレッスンで先生に教えてもらいたいこと」を考えられるようになります。

ちなみに私は、自力でなかなか弾けない箇所に指番号を細かく書いて覚えるようにしていますよ!

 

ただし、「ドレミ」などの階名を書くといつまでも楽譜が読めなくなってしまう恐れがあるので、「ドレミ」だけは書かないようにしましょう。

 

おわりに

練習のための時間・目的・頻度など、ご参考になったでしょうか?

 

限りある練習時間を有意義にするためにも、ある程度のめやすとして時間を決めるのはもちろん良いことです。

しかし、先ほども述べたように、大切なのは「その練習で何ができるようになりたいのか」です。

「時間」というものに縛られ過ぎず、一度練習方法を見直す機会を設けてみましょう!

 

それでもどうしても練習できないときや、やる気がわかないときは、鑑賞課題に取り組んでみるのも良いかもしれません。

 

練習方法について困り事がありましたら、遠慮なく講師までご相談ください♪

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

 

土生木