日記
ピアノを長く継続したい方・お子様に長く続けてほしい方へ♪
こんにちは♪
BLOOMで講師を務める予定の、
私は、東京藝術大学の作曲科を卒業し、現在は同大学の器楽科オルガン専攻に所属している現役の藝大生です(と言っても、もう6年目ですが……💦)。
BLOOMでは、作曲科時代の知識や、現在学んでいるオルガンの知識などを活かして活動したいと思っています✨
どうぞよろしくお願いします♪
それでは、タイトルにもあるとおり、早速「ピアノのレッスンを長く継続するにはどうしたらいいのか?」について、お話ししていきましょう!
※以下はあくまで私の経験に基づく継続のコツであり、達成すればすべての人が必ず続けられるということはありません。ご自身の状況や、お子様の状況などと照らし合わせて、参考程度に読んでいただけると幸いです。
私が一度卒業した音楽大学に現在も通っているのは、ひとえに23年間、音楽を続けてきたからですが……(年齢はお察しください)
私が思う「音楽を続けるコツ」は3つあると思います。
①無理をしない!
自分自身の気分、お子様の気分が乗らずに楽器を練習しないことは当然ありますし、「どうしてもレッスンに行きたくない日」というのは誰にでも存在します。
私も気分が乗らない日は、2時間練習室にいるうちの1時間半近くをスマホを見ることで消費しています。(どうか私の先生がこのブログを見ていませんように……)
けれど、そんな日もあっていいんです。
私が小さい頃は「毎日必ず1時間半は練習すること!」と親に決められていて、リビングに楽器があったものですから、ヘッドホンを使ったとしても親の目があってサボることは絶対にできませんでした。
しかし、小学5年生に引っ越しをしたとき、チャンスは訪れました。
なんと、それまではリビングにあった楽器を、間取りの関係で自分の部屋に置くことになったのです!
こうして、自由に練習できる、もとい自由にサボれる空間が誕生しました。
さらに不運なこと(幸運なこと?)に、中学受験のための勉強も相まって、なかなか練習する時間が取れなくなってしまいました。
こうして「毎日1時間半練習」の決まりは、自然と終わりを告げることになりました。
すると、どうでしょう。
これまで、『の◯めカンタービレ』を読んでも音大生に憧れることなどなかった私が、「中学になっても音楽を続けたい!」と積極的に思えるようになり、中学受験は「吹奏楽部がある学校がいい!」と心に決めるようになったのです(実際に吹奏楽部に5年間所属しました✨)。
「毎日1時間半」などという決まりや、リビングを楽器に置くなど厳しい管理をするよりも、「自分のペースで続けられる」ということが、私にとっては継続のポイントでした。
できない日があってもいい、うまくいかない日があってもいい。
でも、来週も続けてみよう、くらいの心持ちで演奏に臨むのが良いのではないかと、私は思います。
②毎日楽器に触れる!
あれ? さっき無理はするなって言ってたよね? 矛盾してない? 嘘つくのやめてもらっていいですか?
……と思った方もいるでしょう。
もちろん、無理はしなくて大丈夫です。
この記事を参考にしようとしている方が、私と同じ大学のピアノ専攻を受験する方でない限りは、全く問題ありません。
ですが、週1回1時間練習するよりも、毎日10分練習する方が上達が早いのは確かなんです。
理由は至ってシンプルです。
たとえ吸収の早い子どもだとしても、人間は「忘れる」生き物なので、期間が空けば空くほど「思い出す作業」に費やす時間が長くなります。
毎日練習していれば、その時間が最短で済むんです。
そして、上達が早いということは、当然いろんな曲が演奏できるようになるので、自分が演奏したい曲や、難易度の高い曲にも挑戦できるようになります。
つまり、毎日少しでも練習した方が続けやすい環境が作れるということなんです。
さて、お気づきでしょうか。先ほどの私の「毎日1時間半練習」の決まりは、続ける心持ちの阻害になっていたと同時に、実は、続けるための環境づくりには最適だったというわけです。
もちろん、無理をしないのは大前提なので、できない日はたった3分の練習だって構いません。
ただ、毎日楽器の前に座ることだけは、どうか目標にしてみてください。たくさん練習するのは、「やる気がある日」でいいんです!
③合う先生を選ぶ!
大切だけれども一番難しいのが、この「合う先生を選ぶ」ことだと思っています。
先生選びは、音楽を続けるにおいて、とても重要です。
「でも、どうやって選べばいいの?」という方にお勧めしたいのが、「習いたいこと」を明確にすること!
ピアノ教室に通って、「ピアノが上手くなりたい」のか? それとも「総合的な音楽力を伸ばしたい」のか? はたまた、「音楽を通じてコミュニティに所属したい」なのか?
まずは目的を明確にしてから、自身の通う目的に合いそうな先生を選んでいきましょう! 例えばですが、ピアノが上手くなりたいなら大学でピアノを専攻していた先生、総合的な音楽力を伸ばしたいならソルフェージュが得意な先生……といった感じです。
目的が合わないと、「先生のやりたいこと」と「生徒さんのやりたいこと」に、どうしてもずれが生じてしまう場合があります。そうなると、居心地が悪くなるのは時間の問題です。
ぜひ、自分の目的に合った先生と、楽しくレッスンを続けてください!✨
「もうすでに先生を選んで教室に通っているけど……」という方も、今の先生が合っているなら変更を考える必要はありません。
ですが、もしも今のレッスンに違和感を覚えている方は、上記の選び方も参考にしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
経験談をたくさん入れたがために長くなってしまったので(笑)、最後にもう一度、音楽を長く継続するポイント3点を一緒に復習しましょう!
①無理をしない!
②毎日楽器を触る!
③合う先生を選ぶ!
この3つができれば、さまざまなレッスンの継続が、ぐんとしやすくなると思います✨
ぜひ、試してみてくださいね!
それでは、また次回のブログでお会いしましょう♪
土生木
練習を習慣化するための3ステップ
練習を習慣化するための3ステップ
こんにちは、BLOOMピアノ教室 講師の大谷麻理子です。
ピアノを習うにあたって、練習の習慣化は切っても切り離せない関係です。 できているか、いないかでは大きな差が出てしまうため、習い始めと同時に取り組みましょう!
【目次】
・はじめに
・習慣化の3ステップ
・具体的な方法
・よくあるお悩みと解決方法
・さいごに
*はじめに
ピアノは、レッスン当日だけの練習で上達するのは難しく、自宅での練習が必須の習い事です。
よくあるお悩みとして、「うちの子、練習が嫌いなんです」「練習しないんです」「取り組むまでが長くて…」というお話を聞きます。
練習なしでレッスンにきても、ある程度は上達するかもしれませんが、せっかく習うのなら、“習慣化”することの強みも身に着け、今後の人生に生かせるようにしてみませんか?
今回の記事では、発達心理学者・児童心理学者であるピアジェの「認知発達理論」と「発達段階説」や、モンテッソーリ教育に基づいた内容をお届けします。
習慣化ができている子は、以下のようなメリットを得られます。
・継続力があり、すぐに諦めない
・努力ができる
・小さな壁はすぐ乗り越えられる
・自信や自己肯定感が高まる
・有意義なレッスンが受けられる
・勉強の習慣化にも役立つ
*習慣化の3ステップ
ピアノを習い始めると同時に習慣化してしまうのがおすすめ!
どんなことでもそうですが、いきなり長時間頑張らず、継続を目標にします。
ステップ1. 始めたて1か月
まずは小さい課題=ピアノの前に座ることから始めましょう 始めたてはやる気があるため、そのモチベーションを糧に練習します。
ステップ2. 2~3か月
そろそろモチベーションも落ち着いてこようかという頃合い。5~10分といった短時間から練習を習慣化します。
ステップ3. 3か月~6か月
しっかり定着させましょう。以後、練習の内容や練習時間の見直しをすると良いですね。
慌てず焦らずコツコツが大事です。 小学校中~高学年くらいで自発的に練習ができるようになっているのが理想的です。
*具体的な方法
さて、ここまで、習慣化の段階についてお話ししましたが、では具体的にどうやるの?というお話をします。
・秩序の敏感期を利用(6ヶ月〜4歳)
モンテッソーリは6ヶ月〜4歳の時期を秩序の敏感期と名付けました。
この頃のこどもは順番・時間・場所・習慣・所有物にこだわりを持ち、「いつもと同じ手順で」「いつもと同じことをする」のが大好き! この特性を活かして、子供がやるべき練習を習慣化してしまいましょう
おやつ→練習→テレビ→ごはん→お風呂、などと、順番と時間を固定するのがおすすめです。
・アニミズム思考に訴えかけ(2〜4歳)
ピアジェは幼児の認知特性としてのアニミズム(事物や事象のすべてを生命あるものとすること)の存在を主張しました。
「ピアノさんが○○ちゃんのこと呼んでるよ!」 「ピアノさんが一緒に遊びたいって!」 「ぬいぐるみさんが一緒にピアノを弾こうって!」と練習に誘ってみてあげてください。
・元々習慣化できている行動とセットにする。
「ご飯の前にやろうね」 「終わったらおやつにしようね」 「お風呂の前にやろうね」と元々習慣化できている行動とセットにして、 意識して取り組むべきもの、ではなく当たり前のようにピアノを触るもの、としましょう。
日々の生活に練習を取り入れていくことで特別なものとしないことが大切です。
・努力を可視化する①やることリストを作る
100均のおしたくボードでやることボードを作り、毎日のやることリストを作ってあげましょう。
「ピアノがあるから遊べないんだ!ピアノやだ!」と言われる場合があります。
そういった場合は、遊ぶ時間に遊んで、しかしピアノの時間ももうけられるよう、学校から帰って寝るまでの間の時間割を作ってみましょう。
やるべきこととしたいことを紙に一緒に書き、時間を具体的に決めると良いですよ!
「やだー」、「めんどくさーい」には共感しつつ、じゃあ残りはお風呂入ってからやる?明日に回す?と、やる前提でやりやすいように提案します。
話し合い、自分で決めることで責任感も身に着けることができます。
・努力を可視化する②ご褒美シール
練習ができたらカレンダーやノートにシールを貼り、たまったらご褒美という手も有効です!
ご褒美は話し合って決めるようにし、その日の気分によってあげ方がぶれることのないようにしましょう。
また、やらなかったからといって罰を与えるのもNGです。
自分の内側から出てくるやる気を内発的動機付け、ご褒美によりやる気が出ることを外発的動機付けといいます。
内発的動機付けに比べ、外発的動機付けはよくないといわれることもありますが、一概によくないわけではありません。
ご褒美がきっかけで始めたことでも、やっていくうちに子ども自身が練習は大事なものであると気付いたり、「面白いな」「もっと弾きたいな」と思えるようになったりすれば内発的な動機が生まれて結果的に良いご褒美になります。
ただし、元々好きで練習しているのに必要以上にご褒美をあげてしまうと逆効果なのでご注意ください。
*よくあるお悩みと解決方法
ここからはお悩み解決コーナーです。
・なかなか練習に取り組まない時
まずは環境を整えてみましょう。
ピアノの周りが散らかっていたり教本がすぐに出てこなかったり…そんな小さなことが練習をする気をなくす原因になってしまいます。
最小工程数で練習に取り掛かれる環境を作ってあげてください。
また、せっかく練習を始めても目にみえるところに興味を引くものがある、周囲の声や音がうるさくて集中できない、周りの人にみられてああだこうだいわれる、と、途中で集中力が途切れてしまいます。
テレビは消して漫画やゲームは違う部屋に置き、声をかけすぎないことも大切です。
ちなみに、小学生以下の子どもが自発的に練習しないのは普通のことです。 声をかけて練習を促してあげてみてください。
・練習が嫌いでやる気があるように見えない
地味な基礎練習、すんなり弾けない、コツコツ苦手な部分の反復練習…思っていたのと違う!という気持ちがあるかもしれません。
うちの子も練習さえすれば上手になるのに…と焦る気持ちが出てきてしまうかもしれません。
さらに、習い事にはお金がかかるのでどうしても親としては上達という結果を求めたくなってしまう気持ちもあることでしょう。
でも子供にとっては上達できていなくても楽しいと感じていることがあるかもしれません。 先生と過ごす時間が重要かもしれません。
せっかくピアノや音楽、そのお教室や先生が好きな気持ちがあるのならそれを大事に育て、もっと引き出してあげると良いでしょう。
そういった子供の真意を理解して応援してあげるとやる気も出るし継続もできます。
ピアノの他に好きなものがあれば、それと組み合わせると意欲が増すこともあるかもしれません。
好きなアニメの曲を弾きたい、というのがいい例ですね。
*さいごに・・・
親も子供も諦めないことが大事! 幼い子はどうしても保護者のご協力が必要です。
毎日は大変…というご家庭もあるかと思います。 まずは2〜3日の決まった曜日から取り組んで、一ヵ月と三か月の継続を目標にしていけると良いですね。
そして、小学校高学年では段々と自立していけるようにしていきましょう!
なぜピアノを習うのか、どんな未来を手に入れたいのか思い描き、長期目標と短期目標を作りながら、自己研鑽していけると理想的です。
音楽の道は継続力との戦いともいえるでしょう。 途中でやめるのは簡単です。
しかし、ピアノを習っていて後悔したという話は聞いたことがありません。
諦めなかった人だけが見られる素晴らしい視点を、是非体感して頂けたらいいなと思います。
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