日記

2023-02-20 00:31:00

ピアノ演奏時の正しい姿勢は?足台の選び方も解説!

こんにちは♪

ピアノ教室BLOOM講師の土生木(はぶき)です。

 

急に暖かい日が増え、春を感じられるようになってきましたね。

本日は、ピアノを演奏する際の「姿勢」についてのお話です。

 

正しい演奏姿勢

それでは早速本題です。

演奏姿勢のキーポイントは、ズバリ「体幹」!

 

ピアノは身体全体を使って弾くので、身体全体の重心移動が大事になります。

体幹が不安定だと、重心移動をするたびに演奏もふらついてしまいます。

安定した体幹を築いたうえで、必要のない肩や腕などの力は抜くようにしましょう。

 

具体的には、座る位置は椅子の半分程度になるよう、腕を中央から開くようにして鍵盤に手をのせ、腕を前に出す力で弾くイメージを持って弾くと良いでしょう。

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正しい弾き方

手の形や指の置き方などは、なるべく小さい頃に癖をつけないといけない……と考えられていた時期もありました。

しかし、指の関節が出来上がるのは小学校高学年。さらに、生まれつき関節が弱い人もいます。

上記の理由から、小さな子どもの頃から無理に指を鍛えるのは得策とは言えません。

後々指を壊すことにつながるので、絶対に無理をしないようにしましょう。

 

ただし、悪い手の形をそのまま放っておくのも演奏の上達に影響が出てしまいます。

まずは、理想の形を覚えて、自分の手の形と比べてみましょう!

 

理想の手の形にもさまざまな表現の仕方がありますが、個人的にしっくりくるのは「自分の手のひらに収まるサイズのシュークリームを潰さないようにして弾く」というイメージです。

このイメージがあれば、手を平らにつぶさず、かといって縦長になりすぎず、鍵盤と程よい距離感で弾くことができるかと思います。

もし他にも良い例があったらお教えください♪

 

そして、この理想に近づくためのコツは、とにかく「前に引っ張らない」こと。

前に引っ張る動きでは、いつか難しい曲を弾くときに指の限界がきます。

前に「引っ張る」よりも、斜め奥に「押す」のイメージで鍵盤に触れてみましょう!

「押せるほどの指の力がない……」という場合は、肩もみやお手玉、ボール遊びなどで指を鍛えるのもおすすめです✨

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姿勢と補助ペダル

補助ペダルは「足台」とも呼ばれ、背の小さい人が通常の大人と同じサイズのピアノを演奏する際に使います。

特に身体の小さな子どもにとっては、正しい姿勢で弾くために必要不可欠な道具といっても過言ではありません。

 

なぜ必要不可欠かといえば、やはり演奏時の「姿勢」に関係しています。

 

前述の通り、椅子の半分あたりまで座らなければ重心を安定させることが難しく、さらに安定させようとすると、地面に足がついている状態が求められます。

足が地面についていないと上半身に無駄な力が入り、全ての筋力が正しく使えないのです。

このため、背の小さい人が演奏時にきれいな姿勢を保つには、足台が必要となります。

 

足台の選び方

さて、一通り足台の重要性について説明したところで、選び方の基準を解説していきましょう。

予算は2万円~

足台にもさまざまな値段がありますが、2万円を切るものは機能的にお勧めできないものが多くあります。

山一木研の「M-60」シリーズがオススメ

昭和時代に浜松のピアノ教室から制作依頼を受けて作られた、伝統的な補助ペダルです。

5〜6万円とそれなりのお値段がするので、購入は各ご家庭の事情に合わせてくださいね。

吉澤の「AX-100」シリーズ

特に身長の小さい方には、こちらもオススメです。お値段はおよそ3万円程度。

ペダルなしの足台

しばらくはペダルを使用するような年齢にならないなどの事情があれば、ペダルなしの足台を買うことを考えても良いでしょう。

その場合でしたら、イトマサの「S-33ピアノ高低補助台」がオススメです。

レンタル

買わずにレンタルするという手段もあります。こちらは、上記を参考にレンタルするものをよく見極めてください✨

 

さまざまなメーカーの商品を紹介しましたが、お子さんの年齢によっては「身長の伸び具合から考えると、1年で使わなくなってしまいそう……」などという場合もあるでしょう。

最低でも2万円と、補助機器としてはそれなりのお値段がしてしまうので、脚がついていて身体の姿勢が保てるものであれば、空き箱や雑誌を重ねて自作することも可能です。

ただ、もちろん専門のメーカーの商品にはかないませんので、もし可能であれば購入できる方が良いでしょう。

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正しい姿勢で良きピアノライフを

さて、今回は姿勢や足台についてお話ししてきました。

今回の記事を参考に、普段の演奏姿勢を見直してみていただけたら幸いです。

演奏姿勢を確認するときは、親御さんにみてもらったり、ビデオを撮ったりするのがオススメですよ♪

 

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

 

土生木

2023-01-04 21:00:00

ピアノを習うために家に本物のピアノは必要?電子ピアノでもいいの?

こんにちは、BLOOM講師の土生木(はぶき)です♪

 

新しい年を迎え、2023年になりました。 個人的にはまだ2010年代の気分なのですが、もう3年も経っているのですね……。

私は昨年に引き続き、今年も文章の形でピアノを習う方やそのご家族のサポートができたらと思います。

 

本年も、ピアノ教室「BLOOM」をどうぞよろしくお願いいたします✨

 

さて、長くなりがちな前置きはさておきまして、今回は「ピアノを習うにあたって、本物のピアノを買う必要はどれくらいあるの?(電子ピアノではダメなの?)」という疑問と、さまざまな種類の「ピアノ」についてお話ししていきたいと思います。

ピアノはどんなものを選んでも大体が高額な買い物になるので、買うなら本当に必要なものを見極めたいですよね。

 

ではまず、「本物のピアノを買う必要があるのか?」について書いていこうと思います。

 

本物のピアノは買った方がいい

結論から書いてしまうと、余裕があれば「本物のピアノ」は絶対に買った方が良いです。

理由は多々ありますが、「電子ピアノと本物のピアノでは全く感覚が違う」というのが最大の理由の1つに挙げられます。

 

皆さんが思っている「本物のピアノ」は、厳密には「アコースティックピアノ」と呼ばれ、ハンマーが弦を叩くことで音が鳴る鍵盤楽器です。

一方、電気を使用してピアノに似せた音を出すのが「電子ピアノ」です。

 

一昔前は電子ピアノといえば強弱のつかない簡素なものばかりでしたが、現在では限りなくアコースティックピアノに寄せて作られた電子ピアノも存在します。

しかし、音の鳴る仕組みは雲泥の差。というより、音が鳴る仕組みが違うということは、違う楽器と言っても過言ではありません。

アコースティックピアノを習いたいなら、当然アコースティックピアノで練習する方が上達が早いのです。

 

最初は電子楽器でもいい!

とはいえ、「アコースティックピアノが買えないならピアノは習えない」ということは決してありません

お金や住宅事情など、「どうしようもできないこと」を理由に音楽を諦めなければならないという状況は可能な限りなくすべきだ、と私個人としても思っています。

 

ですので、このあとは「今すぐにアコースティックピアノは買えそうにないけれど、電子ピアノなら」という方に向けて、練習に役立てることができる電子ピアノの見分け方をご紹介をしたいと思います。

ただ、もしピアノ演奏が性に合って長く続けることになったときは、アコースティックピアノも検討してみてくださいね♪

 

電子ピアノに求める最低条件

①88けんある

88鍵というのは鍵盤の数が88、つまりアコースティックピアノと同じ音域を演奏できるということです。

現在ではさほど値段の高くない電子楽器でも88鍵を有する場合がほとんどですが、まれにアコースティックピアノよりも鍵盤が少ないことがあります。

ピアノを習い始めて、おうちでさあ練習するぞ!となったとき、「このあたりの音は鍵盤がないから練習できない」という事態にはならないようにしましょう。

 

②ペダルが楽器に備え付けられている

電子ピアノでよくあるのが、ペダルが別添えになっているパターンです。

ペダルが別添えになっていると、自分の踏みやすい位置に持ってくることができます。

もちろん、別添えの商品の利点はそこにあるのですが、「ピアノを習う」という目的に際してはこの利点がむしろ欠点になってしまうのです。

 

ペダルが別添えになっていると、ペダルの位置を自由に動かせるので、自分にとって都合がいい位置で練習できてしまいます。

しかし、これではアコースティックピアノで演奏する際に、慣れない位置のペダルに毎度苦労することになりかねません。

 

なるべく、正規の位置にペダルが備え付けてある電子ピアノを選ぶようにしましょう。

 

③値段は20〜30万程度

②までの条件を満たす電子ピアノは、とてもたくさんあります。

そうなると、「安いものよりは、少しぐらい高いものがいいのかな……」と思いがちですが、意外とそうでもありません

実は、値段が上がるにつれて必ずしも質が良くなるというわけではなく、普段使わない便利機能などの「オプション」が多くなっていく場合が多いのです。

 

もちろんピアノにより近いものを選ぶべきではありますが、やはり電子ピアノとアコースティックピアノは全くの別物です。

むやみに高い値段のものから選ぶことなく、「そこそこなもの」を見つける意識で選ぶと良いでしょう。

 

④ブランド選び

日本の2大楽器ブランドといえば、「ヤマハ」と「カワイ」ですよね。

実は、電子ピアノも他の楽器と同様にブランドによって音が異なり、ヤマハはヤマハ製のピアノ、カワイはカワイ製のピアノの音が鳴ります。

BLOOMに限っていえば、お教室のピアノはヤマハ製なので、ヤマハの音の方が聴き慣れているかもしれませんね。

 

また、他のブランドでは「ローランド」が電子ピアノの部門に強く、機構がピアノと同じにもかかわらず、リーズナブルなお値段で買うことができます。

どこの楽器を選ぶにせよ、まずは試奏ができる場所に赴いて、自分の耳で「好きな音」を見つけてみましょう

 

ピアノの種類

さて、電子ピアノの選び方について一通りの解説が終わったところで、「ピアノ」と名のつく楽器の種類についても軽く触れておきます。

グランドピアノ

グランドピアノは、鍵盤を押すとハンマーが上方向に跳ね上げられて、そのハンマーが弦を叩くことで音が鳴ります

音の強弱がつけやすく、ハンマーが自重で戻る仕組みのおかげで、素早い連打やトリルが可能です。

 

お値段は最低でも100万円以上で、最も売れている価格帯は200万円程度とのことです。

 

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アップライトピアノ

基本的な音のなる仕組みはグランドピアノと変わりませんが、異なる点として「鍵盤を押す力とハンマーに加える力の方向が違う」ということが挙げられます。

この違いにより、グランドピアノよりも強弱の扱いが難しくなり、ハンマーを戻すのにもバネの力が必要なため、素早い連打やトリルには限界があると言えます。

 

ただし、アップライトピアノはコンパクトで場所を取らないという利点から、家庭で使用するのに適しています

価格帯は40万円程度のものから数百万円程度のものまで様々ですが、最も売れているのは70万円程度のもののようです。

 

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電子ピアノ

電子ピアノは、鍵盤が押されたことをセンサーで感知し、アコースティックピアノから録音した音をスピーカーから出すことで、ピアノと同じような音が鳴ります。

 

楽器であるとともに電化製品でもあるため、個体差がなく定期的な調律や整備がほとんど必要ありません

ただし、電気部品の耐用年数によって、アコースティックピアノよりも早く寿命が訪れます

 

電子ピアノも、アップライトピアノと同様に幅広い価格帯から選ぶことができますが、BLOOMでお勧めしているのは20〜30万円程度の楽器になります。

 

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キーボード

電子ピアノがアコースティックピアノの演奏が再現できるように作られているのに対して、キーボードは鍵盤楽器を手軽に便利に楽しむために作られている楽器です。

また、本来のピアノよりも鍵盤の長さや幅が短く32~61鍵と鍵盤数が少ないタイプが多いのも特徴です。

 

特に電子ピアノと大きく異なるのは鍵盤タッチで、電子ピアノは弾いた時にピアノに似た鍵盤の重さを感じられるのに対し、キーボードは触っただけで音が鳴ります

価格帯は紹介したピアノたちの中で最も安く数万円で入手できるものもあります。

 

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おうちに合った楽器選びを!

ピアノの選び方に、必ずしも正解はありません。

なぜなら、ピアノを弾く人は千差万別で、タッチや手の大きさ、身長、練習環境などによっても選ぶピアノは変わるからです。

 

今回の記事は参考程度に、何よりもご自身の環境に一番マッチするピアノを選んでいただければ幸いです♪

 

次回は、「演奏時の姿勢」についての解説をお届けしたいと思います。

それでは、2023年も皆様にとって良い一年になりますように!

 

土生木

2022-12-04 23:17:00

練習時間がない!空いた1日を有意義に使いたい方へ♪

こんにちは、BLOOM講師の土生木理紗(はぶき・りさ)です。

東京はいよいよ本格的な冬がやってきましたね。私も寒さに震えながら、専攻楽器であるオルガンを練習しています。

 

さて、本日のブログは「練習したい(させたい)けど時間がない……」というお悩みを持つ方へのアドバイスについてです。

毎度の注釈で恐縮ですが、音楽教育の知識はもちろんのこと、私たち講師の体験も元にこのブログを作成しているため、ここに書くことすべてをやればうまくいくとは限りません。ご了承ください。

 

練習時間のめやす

一口に練習時間と言っても、「どのくらいやればOKなの?」と思ってしまいますよね。

そこで、今回は大まかな年齢別に、練習時間のめやすを見ていくことにします。

 

幼児は年齢+1分

幼児とは具体的に、未就学児(〜6歳ごろ)までを指します。

幼児には集中力がなくて当たり前。無理して多くの時間、練習させる必要はありません。

10分できれば上出来」という意識で、練習に取り組んでもらいましょう!

 

小学生:15分

小学生になると、授業でじっとしていることも必要になったり、集中力が必要な場面が増えますよね。

なので、幼児から少し時間は増えて、めやすは「15分」です!

もちろん、可能な子は20分でも30分でも弾いてもOKです。ただし、1回の練習は最長でも40分に収めましょう!

 

「もっと練習したい(してほしい)」という場合は、5分で良いので休憩を入れて、練習を2〜3セットに分けるとより効率の良い練習ができます。

タイマーなどを活用して、「音が鳴るまでは集中する!」と決める方法もおすすめです!

 

練習目標を決める

ここまで練習時間のめやすについて書いてきましたが、ただその時間をピアノの前で過ごすだけでは、良い練習とは言えません。

そこで、大事になってくるのが練習目標です。

 

まずは、今日の練習の目標をたててみましょう。

目標は「この曲を弾けるようにする!」という曖昧なものではなく、「この部分が苦手だから、今日はここを3回練習する!」というような具体的なものです。

 

ただし、ここで注意したいのが、「作業すること自体を目的にしない」ということです。

例えば、「この曲を3回弾く!」という目標をたてた場合、3回弾くことという作業自体が目的になってしまいます。

「3回弾くことで何をしたいのか」がはっきりしませんよね。

 

また、先ほどの練習時間のめやすを「練習目標」にしてしまうと、時計が気になってしまい、逆に集中力を奪いかねません。

 

目標を立てるときは、本当に達成しなければならないこと、つまり「練習して少しでも上達すること」に必要な目標を立てるようにしましょう!

目標に沿った練習をしていくと、それを達成することに意識が向かい、自然と時間も気にならなくなります。

 

練習頻度

時間や目標がわかったところで、次は練習頻度について考えていきましょう。

 

人間の「忘却曲線」によると、1時間後に56%翌日には75%忘れるといいます。

このデータは、もちろんピアノにも当てはまります。

ですので、まずは「レッスンを受けたその日のうちに復習する」ということを習慣づけていきましょう!

 

特に、ピアノを習うお子さんを持つ親御さんにやってみていただきたいことがあります。

ずばりそれは、「レッスンから帰ったお子さんに『今日はどんなことやったの?』と楽譜を見ながら聞いてみること」です!

そして、何か新しい注意や印を見つけた際には、「これは何?」と子どもに問いかけて説明してもらいましょう

説明は、正しい言葉でなくても、子どもの言葉でOKです。

 

記憶は、人に教えることでも定着していきます!

時には親御さんが「教わる側」になることも、サポートの1つになるでしょう。

 

有意義な練習とは?

さて、練習の時間、目的、頻度と項目に分けて見てきましたが、結局「有意義な練習」とはどんなものなのでしょう。

ここまで書いた条件にプラスアルファでできることを、以下にまとめてみました。

 

集中力を高める環境づくり

集中力を高める環境の例として、「今やることだけを目の前にセットする」などが挙げられます。

具体的には、ピアノをやる時には楽譜以外を置かない、逆に学校の勉強をするときには楽譜を置かない、といった具合です。

 

他にも、ピアノをリビングに置いた方が集中できるのか、それとも子ども部屋に置いた方が集中できるのか……など、環境作りにはさまざまな要素があります。

上記のような細かいところは、お子さんの年齢や性格によっても異なりますので、お子さんに一番合う方法を探していきましょう。

 

自分で楽譜に書き込む

楽譜のどこに何を書き込めばいいのだろう? と思うかもしれませんが、「何を書くか」を考える時間自体がすでに有意義になっているのです!

楽譜に書き込むことを繰り返していくたびに、自分が「苦手なところ」や「よくわからないところ」が可視化されて、「次のレッスンで先生に教えてもらいたいこと」を考えられるようになります。

ちなみに私は、自力でなかなか弾けない箇所に指番号を細かく書いて覚えるようにしていますよ!

 

ただし、「ドレミ」などの階名を書くといつまでも楽譜が読めなくなってしまう恐れがあるので、「ドレミ」だけは書かないようにしましょう。

 

おわりに

練習のための時間・目的・頻度など、ご参考になったでしょうか?

 

限りある練習時間を有意義にするためにも、ある程度のめやすとして時間を決めるのはもちろん良いことです。

しかし、先ほども述べたように、大切なのは「その練習で何ができるようになりたいのか」です。

「時間」というものに縛られ過ぎず、一度練習方法を見直す機会を設けてみましょう!

 

それでもどうしても練習できないときや、やる気がわかないときは、鑑賞課題に取り組んでみるのも良いかもしれません。

 

練習方法について困り事がありましたら、遠慮なく講師までご相談ください♪

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

 

土生木

2022-11-04 20:00:00

ピアノを長く継続したい方・お子様に長く続けてほしい方へ♪

こんにちは♪

BLOOMで講師を務める予定の、土生木はぶき理紗と申します。

私は、東京藝術大学作曲科を卒業し、現在は同大学の器楽科オルガン専攻に所属している現役の藝大生です(と言っても、もう6年目ですが……💦)。

BLOOMでは、作曲科時代の知識や、現在学んでいるオルガンの知識などを活かして活動したいと思っています✨

どうぞよろしくお願いします♪ 

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それでは、タイトルにもあるとおり、早速「ピアノのレッスンを長く継続するにはどうしたらいいのか?」について、お話ししていきましょう!

※以下はあくまで私の経験に基づく継続のコツであり、達成すればすべての人が必ず続けられるということはありません。ご自身の状況や、お子様の状況などと照らし合わせて、参考程度に読んでいただけると幸いです。

 

私が一度卒業した音楽大学に現在も通っているのは、ひとえに23年間、音楽を続けてきたからですが……(年齢はお察しください)

私が思う「音楽を続けるコツ」は3つあると思います。

 

①無理をしない!

自分自身の気分、お子様の気分が乗らずに楽器を練習しないことは当然ありますし、「どうしてもレッスンに行きたくない日」というのは誰にでも存在します。

私も気分が乗らない日は、2時間練習室にいるうちの1時間半近くをスマホを見ることで消費しています。(どうか私の先生がこのブログを見ていませんように……)

けれど、そんな日もあっていいんです。

 

私が小さい頃は「毎日必ず1時間半は練習すること!」と親に決められていて、リビングに楽器があったものですから、ヘッドホンを使ったとしても親の目があってサボることは絶対にできませんでした。

しかし、小学5年生に引っ越しをしたとき、チャンスは訪れました。

なんと、それまではリビングにあった楽器を、間取りの関係で自分の部屋に置くことになったのです!

 

こうして、自由に練習できる、もとい自由にサボれる空間が誕生しました。

 

さらに不運なこと(幸運なこと?)に、中学受験のための勉強も相まって、なかなか練習する時間が取れなくなってしまいました。

こうして「毎日1時間半練習」の決まりは、自然と終わりを告げることになりました。

 

すると、どうでしょう。

これまで、『の◯めカンタービレ』を読んでも音大生に憧れることなどなかった私が、「中学になっても音楽を続けたい!」と積極的に思えるようになり、中学受験は「吹奏楽部がある学校がいい!」と心に決めるようになったのです(実際に吹奏楽部に5年間所属しました✨)。

「毎日1時間半」などという決まりや、リビングを楽器に置くなど厳しい管理をするよりも、「自分のペースで続けられる」ということが、私にとっては継続のポイントでした。

 

できない日があってもいい、うまくいかない日があってもいい。

でも、来週も続けてみよう、くらいの心持ちで演奏に臨むのが良いのではないかと、私は思います。

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②毎日楽器に触れる!

あれ? さっき無理はするなって言ってたよね? 矛盾してない? 嘘つくのやめてもらっていいですか?

……と思った方もいるでしょう。

もちろん、無理はしなくて大丈夫です。

この記事を参考にしようとしている方が、私と同じ大学のピアノ専攻を受験する方でない限りは、全く問題ありません。

 

ですが、週1回1時間練習するよりも、毎日10分練習する方が上達が早いのは確かなんです。

 

理由は至ってシンプルです。

たとえ吸収の早い子どもだとしても、人間は「忘れる」生き物なので、期間が空けば空くほど「思い出す作業」に費やす時間が長くなります。

毎日練習していれば、その時間が最短で済むんです。

そして、上達が早いということは、当然いろんな曲が演奏できるようになるので、自分が演奏したい曲や、難易度の高い曲にも挑戦できるようになります。

 

 つまり、毎日少しでも練習した方が続けやすい環境が作れるということなんです。

 

さて、お気づきでしょうか。先ほどの私の「毎日1時間半練習」の決まりは、続ける心持ちの阻害になっていたと同時に、実は、続けるための環境づくりには最適だったというわけです。

 

もちろん、無理をしないのは大前提なので、できない日はたった3分の練習だって構いません。

ただ、毎日楽器の前に座ることだけは、どうか目標にしてみてください。たくさん練習するのは、「やる気がある日」でいいんです!

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③合う先生を選ぶ!

大切だけれども一番難しいのが、この「合う先生を選ぶ」ことだと思っています。

先生選びは、音楽を続けるにおいて、とても重要です。

 

「でも、どうやって選べばいいの?」という方にお勧めしたいのが、「習いたいこと」を明確にすること!

ピアノ教室に通って、「ピアノが上手くなりたい」のか? それとも「総合的な音楽力を伸ばしたい」のか? はたまた、「音楽を通じてコミュニティに所属したい」なのか?

まずは目的を明確にしてから、自身の通う目的に合いそうな先生を選んでいきましょう! 例えばですが、ピアノが上手くなりたいなら大学でピアノを専攻していた先生、総合的な音楽力を伸ばしたいならソルフェージュが得意な先生……といった感じです。

目的が合わないと、「先生のやりたいこと」と「生徒さんのやりたいこと」に、どうしてもずれが生じてしまう場合があります。そうなると、居心地が悪くなるのは時間の問題です。

ぜひ、自分の目的に合った先生と、楽しくレッスンを続けてください!✨

 

「もうすでに先生を選んで教室に通っているけど……」という方も、今の先生が合っているなら変更を考える必要はありません

ですが、もしも今のレッスンに違和感を覚えている方は、上記の選び方も参考にしてみてくださいね。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

経験談をたくさん入れたがために長くなってしまったので(笑)、最後にもう一度、音楽を長く継続するポイント3点を一緒に復習しましょう!

 

①無理をしない!

②毎日楽器を触る!

③合う先生を選ぶ!

 

この3つができれば、さまざまなレッスンの継続が、ぐんとしやすくなると思います✨

ぜひ、試してみてくださいね!

 

それでは、また次回のブログでお会いしましょう♪

 

土生木

2022-09-11 11:46:00

練習を習慣化するための3ステップ

練習を習慣化するための3ステップ

こんにちは、BLOOMピアノ教室 講師の大谷麻理子です。

ピアノを習うにあたって、練習の習慣化は切っても切り離せない関係です。 できているか、いないかでは大きな差が出てしまうため、習い始めと同時に取り組みましょう!

 

 

【目次】

・はじめに

・習慣化の3ステップ

・具体的な方法

・よくあるお悩みと解決方法

・さいごに

 

*はじめに

 ピアノは、レッスン当日だけの練習で上達するのは難しく、自宅での練習が必須の習い事です。

よくあるお悩みとして、「うちの子、練習が嫌いなんです」「練習しないんです」「取り組むまでが長くて…」というお話を聞きます。

練習なしでレッスンにきても、ある程度は上達するかもしれませんが、せっかく習うのなら、“習慣化”することの強みも身に着け、今後の人生に生かせるようにしてみませんか?

今回の記事では、発達心理学者・児童心理学者であるピアジェの「認知発達理論」と「発達段階説」や、モンテッソーリ教育に基づいた内容をお届けします。

 

習慣化ができている子は、以下のようなメリットを得られます。

・継続力があり、すぐに諦めない

・努力ができる

・小さな壁はすぐ乗り越えられる

・自信や自己肯定感が高まる

・有意義なレッスンが受けられる

・勉強の習慣化にも役立つ

 

*習慣化の3ステップ

ピアノを習い始めると同時に習慣化してしまうのがおすすめ!

どんなことでもそうですが、いきなり長時間頑張らず、継続を目標にします。

ステップ1.  始めたて1か月

まずは小さい課題=ピアノの前に座ることから始めましょう 始めたてはやる気があるため、そのモチベーションを糧に練習します。

ステップ2.  2~3か月

そろそろモチベーションも落ち着いてこようかという頃合い。5~10分といった短時間から練習を習慣化します。

ステップ3.  3か月~6か月

しっかり定着させましょう。以後、練習の内容や練習時間の見直しをすると良いですね!

慌てず焦らずコツコツが大事です。 小学校中~高学年くらいで自発的に練習ができるようになっているのが理想的です。

 

*具体的な方法

さて、ここまで、習慣化の段階についてお話ししましたが、では具体的にどうやるの?というお話をします。

・秩序の敏感期を利用(6ヶ月〜4歳)

モンテッソーリは6ヶ月〜4歳の時期を秩序の敏感期と名付けました。

この頃のこどもは順番・時間・場所・習慣・所有物にこだわりを持ち、「いつもと同じ手順で」「いつもと同じことをする」のが大好き! この特性を活かして、子供がやるべき練習を習慣化してしまいましょう

おやつ→練習→テレビ→ごはん→お風呂、などと、順番と時間を固定するのがおすすめです。

・アニミズム思考に訴えかけ(2〜4歳)

ピアジェは幼児の認知特性としてのアニミズム(事物や事象のすべてを生命あるものとすること)の存在を主張しました。

「ピアノさんが○○ちゃんのこと呼んでるよ!」 「ピアノさんが一緒に遊びたいって!」 「ぬいぐるみさんが一緒にピアノを弾こうって!」と練習に誘ってみてあげてください。

・元々習慣化できている行動とセットにする。

「ご飯の前にやろうね」 「終わったらおやつにしようね」 「お風呂の前にやろうね」と元々習慣化できている行動とセットにして、 意識して取り組むべきもの、ではなく当たり前のようにピアノを触るもの、としましょう。

日々の生活に練習を取り入れていくことで特別なものとしないことが大切です。

・努力を可視化する①やることリストを作る

100均のおしたくボードでやることボードを作り、毎日のやることリストを作ってあげましょう。

「ピアノがあるから遊べないんだ!ピアノやだ!」と言われる場合があります。

そういった場合は、遊ぶ時間に遊んで、しかしピアノの時間ももうけられるよう、学校から帰って寝るまでの間の時間割を作ってみましょう。

やるべきこととしたいことを紙に一緒に書き、時間を具体的に決めると良いですよ!

「やだー」、「めんどくさーい」には共感しつつ、じゃあ残りはお風呂入ってからやる?明日に回す?と、やる前提でやりやすいように提案します。

話し合い、自分で決めることで責任感も身に着けることができます。

・努力を可視化する②ご褒美シール

練習ができたらカレンダーやノートにシールを貼り、たまったらご褒美という手も有効です!

ご褒美は話し合って決めるようにし、その日の気分によってあげ方がぶれることのないようにしましょう。

また、やらなかったからといって罰を与えるのもNGです。

自分の内側から出てくるやる気を内発的動機付け、ご褒美によりやる気が出ることを外発的動機付けといいます。

内発的動機付けに比べ、外発的動機付けはよくないといわれることもありますが、一概によくないわけではありません。

ご褒美がきっかけで始めたことでも、やっていくうちに子ども自身が練習は大事なものであると気付いたり、「面白いな」「もっと弾きたいな」と思えるようになったりすれば内発的な動機が生まれて結果的に良いご褒美になります。

ただし、元々好きで練習しているのに必要以上にご褒美をあげてしまうと逆効果なのでご注意ください。

 

*よくあるお悩みと解決方法

ここからはお悩み解決コーナーです。

・なかなか練習に取り組まない時

まずは環境を整えてみましょう。

ピアノの周りが散らかっていたり教本がすぐに出てこなかったり…そんな小さなことが練習をする気をなくす原因になってしまいます。

最小工程数で練習に取り掛かれる環境を作ってあげてください。

また、せっかく練習を始めても目にみえるところに興味を引くものがある、周囲の声や音がうるさくて集中できない、周りの人にみられてああだこうだいわれる、と、途中で集中力が途切れてしまいます。

テレビは消して漫画やゲームは違う部屋に置き、声をかけすぎないことも大切です。

ちなみに、小学生以下の子どもが自発的に練習しないのは普通のことです。 声をかけて練習を促してあげてみてください。

・練習が嫌いでやる気があるように見えない

地味な基礎練習、すんなり弾けない、コツコツ苦手な部分の反復練習…思っていたのと違う!という気持ちがあるかもしれません。

うちの子も練習さえすれば上手になるのに…と焦る気持ちが出てきてしまうかもしれません。

さらに、習い事にはお金がかかるのでどうしても親としては上達という結果を求めたくなってしまう気持ちもあることでしょう。

でも子供にとっては上達できていなくても楽しいと感じていることがあるかもしれません。 先生と過ごす時間が重要かもしれません。

せっかくピアノや音楽、そのお教室や先生が好きな気持ちがあるのならそれを大事に育て、もっと引き出してあげると良いでしょう。

そういった子供の真意を理解して応援してあげるとやる気も出るし継続もできます。

ピアノの他に好きなものがあれば、それと組み合わせると意欲が増すこともあるかもしれません。

好きなアニメの曲を弾きたい、というのがいい例ですね。

 

*さいごに・・・

親も子供も諦めないことが大事! 幼い子はどうしても保護者のご協力が必要です。

毎日は大変…というご家庭もあるかと思います。 まずは2〜3日の決まった曜日から取り組んで、一ヵ月と三か月の継続を目標にしていけると良いですね。

そして、小学校高学年では段々と自立していけるようにしていきましょう!

なぜピアノを習うのか、どんな未来を手に入れたいのか思い描き、長期目標と短期目標を作りながら、自己研鑽していけると理想的です。

音楽の道は継続力との戦いともいえるでしょう。 途中でやめるのは簡単です。

しかし、ピアノを習っていて後悔したという話は聞いたことがありません。

諦めなかった人だけが見られる素晴らしい視点を、是非体感して頂けたらいいなと思います。